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ベルセルク (漫画)

『ベルセルク』(Berserk) は三浦建太郎作のダーク・ファンタジー漫画作品である。
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1989年からヤングアニマル(白泉社)にて不定期連載中。単行本は白泉社からジェッツ・コミックスのレーベルで刊行されている。

「ベルセルク」の題名は、北欧神話の「狂戦士」伝説に由来する。
原型となったのは三浦建太郎が本作の連載に先立つ1988年、白泉社の雑誌「月刊コミコミ」11月号に投稿した48ページの短編『ベルセルク』である。[1]ストーリーは大剣を持つ剣士が、邪神「ヴアナ」とその眷族を宿敵と定めて人外の化物と一戦を交すという筋書きで、一部相違はあるが大筋の基本設定は出来上がっている。この短編は第7回コミコミまんがスクール準入選作となり、翌1989年になって設定を踏襲した連載作品「ベルセルク」の第一作が「月刊アニマルハウス」[2]1989年10月号に掲載され、不定期連載ながらも現在に至る。

細部に渡る緻密な描き込みと重厚な画に加え、長大な俯瞰とモブシーンの多用、主要キャラクターの内面と感情的な繋がり、回を追う毎に広がる世界観を持つ本作は1990年代末になって次第に読者を増やしていき、2002年、第6回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞(記事)を受賞して、名作群に名を連ねる。単行本は2008年時点で累計発行部数2300万部に達し、海外にも英語やイタリア語など複数の言語に翻訳輸出[3]されており、2008年時点で海外版は累計発行部数400万部を記録。

更に「ベルセルク」は漫画のみならず、アニメ版「剣風伝奇ベルセルク」や、ゲーム版、トレーディングカードゲーム版など他媒体でも展開を見せている。

世界設定
本作の世界観は基本的には中世ヨーロッパを下敷きにしたオーソドックスなファンタジー世界「剣と魔法の物語」である。

主な舞台となるのは1000年の歴史を持つミッドランド王国を中心に物語は進み、領土と信仰を巡り、過去幾度と無く他国と対立している。人間以外にも妖精のエルフ、地妖精ドワーフ等が存在するが世界からは姿を消し始めており。一方「使徒」と呼ばれる人外の化物が人間を脅かし、超越的な存在「ゴッドハンド」が人間世界の運命と未来を掌握している。「因果」あるいは「因果律」という過去に起きた何らかの事象を再び巡るという形で世界の理が動いている模様だが、限られた者しかその「因果」は把握してない。

太古にはアニミズムが宗教の規範となっていたが、ある時点から急速に衰退し、代わりに、シャーマニズムや偶像崇拝といった宗教が台頭、主流になっており。本作中の人間社会は完全な階級制度で、賦役の義務や、領主、教会に対して税を払う義務があるなど農奴制が取られ、豪農といった階級は見受けられず、法などの権力は特権階級のものとなっている。国家は主に君主制で成り立っており、その周辺諸国は冊封体制を執っている。また貿易などの商品取引業や銀行業務が存在するが銀行券及び紙幣といったものは見られず金貨や銀貨など本位貨幣となっている。

技術的には大砲や火薬は既に開発されているが携帯用銃器類はまだ一部のみという段階で、戦闘は剣・槍・弓矢、などが主要武器となっており、軍用艦や海賊船などは帆船が一般的となっている。魔法に関しては「断罪篇」まで皆無と言って良いほど出てこなかったが「千年帝国の鷹篇」以降、魔女や巫女、呪術師と呼ばれる者が登場し、様々な能力を駆使する。ただ、他のファンタジー作品に見られるような炎や雷撃を飛ばすなどといった形ではなく、幽界に干渉して精霊などを使役し間接的に現世に影響を与えるという呪術的なものが中心となっている。

ストーリー
身の丈を超える巨大な剣を振るう黒い剣士ガッツを主人公とする大河ファンタジー。殺された仲間の復讐と守るべき者の二つを架せ、5人の守護天使ゴッドハンドを探し求めるガッツはその下に従う人外の存在「使徒」との闘いの中で、狂戦士の如く戦い、運命に必死に抗い踠き続けていく。

黒い剣士(1 - 3巻)
使徒狩りに奔走する「黒い剣士」ガッツは、ある酒場で妖精パックを助けた。これ切っ掛けに、ガッツはコカ城に君臨する使徒の盗賊団首領や異教徒狩りを繰り広げる「伯爵」といった使徒と死闘を繰り広げた末に「蝕」が発生する。

ベルセルクの序章。ガッツの復讐の旅の一場面から、使徒、烙印、ベヘリット、ゴッド・ハンドなど、ガッツを取り巻く魔の存在やベルセルクの世界観が描かれる。

黄金時代(3 - 14巻)
序章から時を遡り、ガッツの幼年期から復讐の旅に出るまでを描いた長篇。[4]。

幼年期
泥の中の嬰児を傭兵団に拾われ、邪険に扱われながらも戦士として成長していく。ある事件で追われる身となったガッツはその傭兵団を脱走し、幼い身で単身、戦地を転々とする中、城の攻防戦において賞金稼ぎで闘っていたガッツに「鷹の団」の団長グリフィスが目をつける。
百年戦争
ガッツが鷹の団に入団して3年、鷹の団は躍進を遂げミッドランド王国正規軍となり、チューダー帝国軍を相手に次々と戦功を挙げて行く。そんな中、ガッツは漫然と剣を振るう自身に意義を問いかけるようになる。
不死のゾッドの預言、プロムローズ館での出来事、「夢のかがり火」など、後の展開に係わる重要なシーンが数多く存在する。

漠然とした目標で鷹の団を抜けたガッツは、その晩、髑髏の騎士と遭遇し預言を宣告される。ガッツの退団で自暴自棄になったグリフィスは王女と私通。が、父である国王の逆鱗に触れ囚われ、鷹の団は逆賊としてミッドランドから追われる事となる。1年後、ガッツと鷹の団残党によってグリフィスは牢獄から救出。流浪中多くの犠牲が出た鷹の団を立て直そうとするも、グリフィスは己の夢が潰えた事を実感、絶望し怪異が起こる。

断罪篇(14 - 21巻)
ガッツは「蝕」から辛うじて共に生き延びたキャスカをゴドーの坑道に匿い、新たな鎧と「連射式ボウガン」「大砲付き義手」と「ドラゴンころし」を手にし。使徒狩りの旅に出る。

1 - 3巻以降に時系列が移り伯爵を倒した後のガッツと使徒や使徒もどきとの戦闘が描かれる。時系列的には黄金時代→黒い剣士→断罪篇以降の順に繋がる。

ロスト・チルドレンの章
「蝕」から2年後、伯爵を斬ったガッツは「霧の谷」近くで盗賊に捕えられていた少女ジルを助ける。彼女の村は「妖精」に荒され、子供を攫われるなどの被害を受けて困窮していた。妖精「パック」を引き連れている上にその風貌から村人はガッツを真犯人と疑う。直後に「妖精」の襲撃を受けたガッツはジルからロシーヌという少女の4年前の異変を聞き「霧の谷」へ向かう。
縛鎖の章
ファルネーゼ率いる法王庁所属の聖鉄鎖騎士団が黙示録の予言にある「黒い鷹」を追っていた。彼らは霧の谷の惨状を見て異様の念を抱き、その場に居合わせた「黒い剣士」を異端の存在と見做し、捕縛しようとする。
生誕祭の章
飢饉、疫病にあえぐ世界中の人々が、同じ夢の中に予兆を見た。世界を覆いつくす真の闇の中に一筋、光り輝く鷹が闇を切り開き、希望を見せる。そして、「盲目の羊の集う聖地」に求めし者が来ると予言が残された。
失踪したキャスカに危険が迫っている事を幼魔から宣告されたガッツは「盲目の羊の集う聖地」を目指す。一方、法王庁から異端審問官が異端者狩りで断罪の塔へ差し向けられていた。

千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇(22 - 巻)
受肉したグリフィスが新生鷹の団を率いてクシャーンに蹂躙されたミッドランドの大地を駈ける。一方、ガッツはキャスカやファルネーゼらを引き連れつつ、グリフィス配下の強大な力を誇る使徒やクシャーン帝国の妖獣兵と死闘を繰り広げる。

聖魔戦記の章
受肉したグリフィスは、元鷹の団団員リッケルトを訪れる。その場にガッツが駆けつけ斬りかかるも乱入したゾッドに阻まれ、両者は言葉を交わしたのち別れる。
クシャーン帝国に蹂躙されるミッドランド王国を救済するために、グリフィスは使徒ら率いる「鷹の団」を新たに編成する。破竹の勢いでクシャーンの軍勢を破り、グリフィスは救世主として崇められるようになった。
ガッツは、キャスカの身の安全を求めるべくパックの故郷「妖精郷」を目指す。そのとき、ガッツを追ってやってきたイシドロ、ファルネーゼ、セルピコが合流。一行は霊樹の森に住む魔女フローラの館で一時の休息を得た後、シールケも加わり、「狂戦士の甲冑」を手に入れたガッツは孤立無援の戦いに終止符を打つ。
クシャーン帝国は神託によりミッドランドへ侵攻し、ミッドランド首都ウィンダムを占拠、都は霧が立ち込め魍魎が跋扈する魔都と化した。
鷹都の章
「ファルコニア」の章。「妖精郷」があるスケリグ島を目指すガッツ一行は、貿易都市ヴリタニスの城門を潜る。一行は船を求めるが、そう易々と手に入らない。そこで一計を案じたファルネーゼが旅から抜け、ヴァンディミオン家へ戻る。
法王庁教圏連合軍の出陣前夜、ヴリタニスを陥落するべくクシャーン妖獣兵が襲い来る。また「鷹」に敵対する者を殲滅せんと使徒が襲来。新生鷹の団、クシャーン帝国が魔都となったウィンダムで国家存亡を賭けて激突する。

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2009年02月11日 15:52に投稿されたエントリーのページです。

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